リスタ郵便局fromOB・OG



『リスタ』とは?



NPO法人文化学習協同ネットワークが行っている様々な活動を経て、自分自身の働き方、他者との関わり方などから自分自身をとらえなおし、尊厳を取り戻していくこと。

そして、再び社会との繋がりを得た若者たちが、日々の葛藤も踏まえて様々な視点から自分たちの「これまで」「今」「これから」を学びなおし、とらえなおし、より豊かに生きていくために、一緒に考えていこうという会が『リスタ』です。




『リスタ』自体は、月2回隔週土曜日夜に開催しています。

実は、このWEBマガジンの『リスタ郵便局fromOB・OG』が日々更新されており、OB・OGが都度記事を書くことで『リスタ』の様子がわかるようになっています。


今回は、『リスタ郵便局fromOB・OG』の過去の記事をご紹介します。




2020.1108 王道のレールから外れる怖さの正体



『王道のレールから外れる怖さ』とは


【ちぃたろ】

仕事を辞めたときは外れたとは思わなかったけど、選択肢がなくなったとき外れたと思った。

選択肢がなくなったことは自分が居るべき場所に入れなくなったことと同じで、自分の先の人生がイメージできなくなって絶望した。でもそれは自分が悪い、自己責任だと思った。

【あいあい】

マジョリティである王道のレールにいないと選択肢が広がってこない。例えば転職サイトとか職歴があってこそ選べるけど、何もしていないと選択肢がない。

【カボ】

仕事を辞めても転職してうまくいけばレールから外れたとは言えないんですよね?過去を振り返ってみた時にはじめてそこで外れたって思うのかな?だとすると辞めたこと自体が悪いのでではなく、どうしてそうなったのかと考えて行き詰った時に外れたんだと思うんじゃないのかな。行き詰まって自分の考えではどうしようもなくなると孤独になる。だからレールから外れると孤独になることが大きい。

【よしぴ】

なんで孤独になるんだろう。友達と共通の話題がなくなっちゃうからかな。その時に感じている気持ちがどうかなんて話してこなかったから話すことがなくなって孤独になっちゃうのかも。





【ちぃたろ】

確かに友達と話せなくなった時ってあった。友達と対等ではなくなった感じがいて、そうなるとそこにいられなくなって自分から友達を切っていった。

【あいあい】

私はいまの自分のあり方に堂々としていられなくなる。「いま何しているの?」ということに答えられなくなる。

【ひみちゃん】

なぜそう追い込まれるのだろう?追い込まれる人とそうでない人って、その違いってなんだろう?

【オカリン】

僕の場合は自立してることかな。実家にいるの場合でも家にお金を入れたり自分で生計を立てられれば自立かな。

【ちぃたろ】

自分は年齢や立場に合っているならいいと思える。

【よしぴ】

私は友達や家族に受け入れてもらえているかどうかだと思う。

【ひみちゃん】

世の中が作った価値観が根強く流れているから苦しいんだと思う。みんなの話を聞いていて、作られている「こうだ」と言うものに自分が至っていないと思ったときに「外れてしまった自分」と思ってしまう。でもそれって世間の目が気になるってことと、自分が作ってしまっている部分もあるんじゃないかな。





【あいあい】

自分がとらわれ続けているという事がつらかった。外れてしまった自覚を責めている状態から踏み出さないとここから先はないんだと思って、でも自分一人で歩いて行かなきゃならないって思って時間がかかった。でも引きこもりの自助会に行って、同じ葛藤を抱えている人がいるとわかった時に楽になった。

【ちぃたろ】

なかなか開き直れないし戻るエネルギーも出てこない。

【あいあい】

どうしたら楽になれるのか今もわからないまま。

【オカリン】

僕は以前より少し緩められてきた気がする。それは一般雇用が続かなかったから障害者雇用で就職したことや実家を出て一人暮らしをして自立ができたことが理由だと思う。ずっと自分自身のことがわからなかったけど、リスタなど話し合いの中で自分にとって何が好きとか何が大事とか何がしたいとか少しわかるようになった。自分にとって自立することは王道のレールと深く関係していたからそこが大きいのかも。

【よしぴ】

結局自分の敵は自分なんだなぁ。自分の中でどれくらい納得すれば割り切れるのか。

【ひみちゃん】

一人でやるんではなくみんなで少しずつやっていけばいいんだと思う。世の中の「こうあるべき」と言う価値観にとらわれていると苦しいと思う。「違った価値観」を持った人に触れてみるのがいいのかもしれない。自分自身を変えようと思う事にはエネルギーがいるかもしれないけど、まず、いろんな人に出会って視野を広げていくことが大事なのかなと思う。価値って色々なんだという事を探っていかない限り、自分はどうありたいかということは見えてこないんじゃないかな。



Youth Lab

1974年より、子どもたちの学習支援や不登校児童の居場所づくり、 若者の社会参加や就労支援を行ってきた、 文化学習協同ネットワーク(認定NPO)と若者たちが出会う人や世界について、 そして、若者たちが自分自身を再発見するための学びの時間について発信していきたいと思います。