ムサシノPeople interview番外編 feat.中道通り商店会 其の一



ムサシノPeople interview


私たちが暮らしている地域には、人や街を大切に思いながら日々活躍している方々がたくさんいらっしゃいます。協同ネットに集い活動している若者たちも、そういった地域の方々に日頃から大変お世話になっています。

そんな日頃お世話になっている地域の方々のこれまでの人生にフォーカスしたお話をお聞きすることで、再び出会い直し、たくさんの刺激を受け、人生について考え学びたい!そしてもっともっと知り合いになりたい!という、ちょっぴり図々しい連載企画です。




中道通り商店会コラボ企画 「茶話会 地域の人に出会おう!」


2020年のムサシノPeople interviewで、中道通り商店会会長の坂井さんへ若者がインタビューをしたご縁から、コロナ禍でイベント開催ができない中、武蔵野の地域で若者と地域のみなさんが出会う機会がつくれないか坂井さんに相談してきました。


今できることは「出会い、話すこと」。


そこで、定期的に中道通り商店会のみなさんをお招きし若者ともに茶話会を開くことで、商店会の人たちと出会い、価値観や視野を広げる機会にしていこう、そして、お互いに声を掛け合えるようなかかわりのきっかけにしたいよね、と2021年7月に第一回目を開催。


現在、2か月に一度のペースで開催しており、今後継続的にYouth Lab内にて『ムサシノPeople interview番外編 feat.中道通り商店会』 と銘打ち発信していきたいと思います。


吉祥寺中道通り商店会

https://kichijoji-nakamichi.com/





ムサシノPeople interview番外編 feat.中道通り商店会 其の一

株式会社 キットゥン 

営業部長・ワラガモ副店長 中塚智之さん

日本セパタクロー協会普及推進員





ABOUT / 株式会社キットゥン


株式会社キットゥンでは、吉祥寺にある『アムリタ食堂』(タイ飯&カフェレストラン)と『ワラガモ/笑ウ鴨ニハ福来ル』(藁焼き鴨しゃぶ酒場)を運営しています。子ども連れで気軽に利用できるお店でもあり、吉祥寺でも人気のお店です。




若者

コミュニティベーカリー 風のすみか集中訓練プログラム 16期生メンバー

中道通り商店会 

会長 坂井さん

スタッフ

廣瀬、松戸





仕事は楽しいばかりじゃないが、目の前の事を一生懸命こなしていけば、それが積み重なってやりがいに



中道通り商店会コラボ企画 『茶話会 地域の人に出会おう!其の一』中道通り商店会会長の坂井さんが同行し、アムリタ食堂(株式会社キットゥン)の営業部長でもある中塚智之さんにお越しいただきました。

中塚さんは、セパタクローの元日本代表選手でもあり、現在は日本セパタクロー協会普及推進委員として、多方面で活躍されています。当日はメダルも見せていただきました。

セパタクローの選手時代のお話しや、アムリタ食堂に就職した経緯。現在の苦労話や働くということについて若者へのメッセージなどお話下さいました。



仕事ではクレーム対応を担うことも多く、クレームを言われたお客様と関係を修復するために努力し、今では常連さんになっていただいたという話や、お客様の限定品のTシャツを汚してしまい、そのTシャツを必死に探してお客様に渡しに行ったお話など、中塚さんの明るく人に愛される人柄が伝わってくるお話しをお聞きしました。



「仕事は楽しいばかりじゃないが、目の前の事を一生懸命こなしていけば、それが積み重なってやりがいに」


「うまくいかなくても最後までやり遂げることで次に繋がる」



というお話をしてくださいました。

会長の坂井さんも、「この年になっても今からやりたいことはたくさんあるよ」と明るく笑って話してくださり、お二人の前向きな生き方と、笑顔に、元気を頂いた一日でした。




アムリタ食堂(株式会社キットゥン)の中塚さんのお話を聞いて

若者感想



●私は働くといえば企業に雇ってもらい、一つの場所に長く勤め続けることが一般的であり、給料は嫌なことを我慢するかわりに支払われる物だと思っていました。

しかし、中塚さんのようにタイ料理店で働きながら好きなセパタクローに関わり続けたり、坂井さんのように商店街の活動を主導したりするような、自分の居場所や職場を複数持ち、好きなことも仕事を理由に諦めたりしない活気に満ちた生き方もあるということを知り、自分の中の世界が広がった気がしました。

これから私の人生がどうなるか分かりませんが、お二人の様ないきいきとした人生を送りたいと感じています。





●一番印象に残っているのは、年に一度はあるクレーマーに対しての対応でした。真摯に応えれば常連客になるという話しが面白かったです。

●たまたま推薦枠だったからアジア大へ行き、たまたまそこで日本代表になれるときいたからセパタクローの選手になり、たまたま寮があったから武蔵野へ来て、たまたま近くにアムリタ食堂というタイ料理のお店があったからアルバイトをする事になり。人生上偶然出会い選んできたものが全てつながって、今の中塚さんの人生や人柄が形作られているのだなと思いました。

「目の前の事を一生懸命こなしていけば、それが積み重なって仕事のやりがいにつながる」というお言葉が印象的で、中塚さんはまさしくそのような生き方をされてきた方なのだと思いました。自分もそんな風に自分の人生に一生懸命向き合って、真摯に頑張れる人になりたいと思いました。そうして色々な事に挑戦し、経験を重ねて、自分のやりたい事を見つけていきたいと思いました。





●日本代表として活躍されているセパタクローについてやアムリタ食堂で働き始めるまでの経緯、タイの価値観について等、なかなか聞くことの出来ない話を沢山伺いました。

私たち若者の質問に対して何でも気さくに答えて下さる中塚さんの雰囲気から、「人との交流が好き」であることや「(細かいことを気にせず、縛られない)日本以外の価値観」を感じた気がします。

中塚さんが現在働かれているアムリタ食堂は、最初からやりたい仕事が見えていた訳では無く、様々な仕事経験を経てたどり着いた職場であるという話を聞けたことが良かったです。クレーム対応についての話で、対応したお客様が常連客となったエピソードを聞いて、仕事の中には楽しいことだけではなく嫌なこともあるけれど、誠実に対応することの大切さを感じました。






●セパタクローの日本代表選手だった頃の話やアムリタ食堂で働くことになった経緯、仕事観など色々な話を聞けて大変有意義でした。実際にメダルも見せて触らせていただき感動しました。タイは大らか、など日本との違いも知り海外にも行きたくなりました。

クレーム対応は恐怖心はあるけど誠実に対応すれば常連になってくれることもある、というお話が興味深かったです。

仕事がなかなか続かず悩んでることを打ち明けたところ、仕事は楽しいばかりでなく色々あるし、一年に一回社長と揉める。"海外 転職"で検索したりもするし来月には辞めてるかもしれないしタイで店開きたいと考えたりもする、と赤裸々にお話して下さいました。

同時に、学生時代のサークルの話から、うまくいかなくても最後までやり遂げることで次に繋がることも教えていただきました。

フラットに考えられるようになるきっかけをくださった気がします。自分が今まで知らなかった世界が拓けて、自分が今いる場所や世界だけで物事を考えていては考え方が狭くなってしまうなと思いました。



Youth Lab

1974年より、子どもたちの学習支援や不登校児童の居場所づくり、 若者の社会参加や就労支援を行ってきた、 文化学習協同ネットワーク(認定NPO)と若者たちが出会う人や世界について、 そして、若者たちが自分自身を再発見するための学びの時間について発信していきたいと思います。